導入事例
MKレストラン
MKレストランが人件費を極限まで削減できた、
究極のセルフオーダーシステムとは
本社: 福岡県福岡市
タイ国のタイスキチェーン最大手「MKレストラン」。
日本国内では、株式会社プレナス・エムケイが、しゃぶしゃぶと本格飲茶のレストランとしてフランチャイズ展開している。
MKレストランでは、 2018 年に日本国内 25 店舗のシステムを BayPOS に変更し、人件費を極限まで削減させることに成功している。
BayPOS 以前と現在では何が変わったか、
MKレストランのマネージャーの若山さんと、プレナスのIT企画部の菅原さんに、それぞれの視点から話を伺った。
着席してから食べ始めるまでの、手間と時間
「以前は、お客様が着席してからお食事を開始するまで、15分ほどの時間がかかっていました」と若山さんは振り返る。
BayPOS 以前のシステムでも、食事中の追加注文 (しゃぶしゃぶ具材や飲茶) は、各テーブルのタブレットからセルフオーダーできるようになっていたが、食事を開始する前の「コース選択」は、スタッフが各テーブルで聞き取って、システムへ反映させる必要があったという。
「お客様は、コースを選ぶ際に、スタッフを呼び出す必要がありました。
しかし、混雑時には、お待たせしてしまう場合もありましたし、逆に、テーブルに行ってみると、その場で、まだ迷われるお客様もいらっしゃいます」
これから始まる食事のプロローグとして、楽しみながらコースを選んでほしいが、混雑時には、どうしても双方にストレスが発生してしまっていた。
しかも、コースが確定するまでの時間が延びれば、単純に時間単価が下がる。
「お客様が、お食事のコースを、すでに決めてあるか?座ってから検討されるか?どちらの場合でも、無駄のないオペレーションで、スマートなサービスを提供したい。
『コース選択』自体をセルフオーダーさせれば実現できそうでしたが、そのようなサービスは前例がなく、既存のシステムでは対応できませんでした」
前例のないシステムでも、
短期間でイメージどおりに開発
このような状況で、プレナスのIT企画部は BayPOS に白羽の矢を立てた。
YAYOI ブランドの海外展開において、各国の多様なニーズをカバーするシステムを 0 から開発してきた BayPOS の実績を評価した結果だった。
「BayPOS の開発プロセスは、UIプロトタイピングや実地検証を経て、探索的・反復的に進んでいくので、運用をイメージしながら最短経路で完成度を上げていける安心感がありました」と、菅原さん (プレナスIT企画部) は振り返る。
結果として、前例のないシステムでも、短期間で納得感をもって開発することができたという。
「今回の『コース選択のセルフ化』も、少数店舗での実地検証期間を経て、スムーズに全店舗へ展開することができました」
混雑時の着席から食事開始までの時間を 30 %以上短縮、
1店舗当たり月間 60 時間分の人件費削減
「BayPOS のシステムを初めて触った時 『これならスタッフのトレーニングは不要だ』と感じました」と若山さんは振り返る。
業務の流れに沿ったわかりやすい画面構成になっているため、5分もあれば習得でき、既存のシステムからの乗り換えもスムーズだったという。
「人手不足で、スタッフの入れ替わりも多い業界ですので、 ツールの習得しやすさは重要です。BayPOS のシステムはわかりやすいので、ミスもほとんどありません」
目標としていた「コース選択のセルフ化」も期待どおりだったという。
「混雑してスタッフの手が足りない状況でも、 着席させてしまえば、あとは、お客様自身で食べ始められます。
お客様をお待たせしてしまうリスクが解消されたということで、これが大きいです。
結果的に、着席から食事開始までの時間も平均で 5 分 ( 30 %) ほど短縮されました」
その他にも、メニューがクラウド管理になり、季節毎のメニュー更新が自動化されるなど、全般的に作業が効率化された。
「全体として、 1 店舗あたり月間 60 時間分の人件費削減も達成しています。
ただ、そういったコスト面だけでなく、スタッフの手間が減った分、 接客や配膳など本質的なサービスに集中させられるようになっています。
これは『日本一のサービス企業を目指す』というプレナス・エムケイの理念を体現できていると思います」